コンクリートの理想は、粉体から骨材までの粒度分布が分散していることであると考える。一方で骨材をプレプレイストした場合には微粒骨材は不要である。コンクリート中の骨材の果たす役割について整理する。
高炉スラグ微粉末を高含有したコンクリートは、温度依存性が大きいと推測される。高温履歴による物理的性質と水分浸透などの物質移動抵抗性について整理・考察する。
水砕スラグ細骨材に含有される硫酸イオンのDEF発生可能性について検証する。
中性化速度係数はセメントの種類により大きく変化する。セメント種類は、化学組成の違いで製造されていることから、空隙構造に依存しない化学組成と中性化の関係の謎に迫る。
再生骨材には多量の空隙が存在し、その遷移帯も問題となりうる。ここでは、骨材自体の改質と凝結促進剤を用いた検討を実施し、改質技術の確立とメカニズムの検討を行う。