芝浦工業大学工学部土木工学科交通計画研究室
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卒業論文修士論文学会発表論文学会受賞論文
増渕迪恵さん(建設工学専攻1年)
(社)土木学会
第15回鉄道技術・政策連合シンポジウム ショットガンセッション 優秀論文発表賞
2008年12月16〜18日 国立オリンピック記念青少年総合センターにて

「伝統工芸技術導入による高質な車内空間の実現に関する事例分析 ―九州新幹線つばめを対象として―」

 九州新幹線つばめは伝統工芸技術や地域素材を生かした高質な車内空間になっている。これによって、事業者は観光資源としての価値を向上させ、利用者は車内にいながら地域文化に接することができる機会を得、沿線地域に対しては地域特産物の認知度の上昇、と各方面に対してのメリットが考えられる。増渕さんは、この事例を全国で導入してもらいやすいように、新幹線つばめを製作した際の技術努力やコスト削減方法に関してヒアリングを中心に研究を行った。伝統工芸技術を扱っている会社にヒアリングに行った増渕さんは「職人さんの話を聞くのが楽しかった。すばらしいものを作っていけば、自分たちの技術向上にもなるという職人さんの意気込みに感動した」と述べた。
 シンポジウムでの発表は、ショットガンセッション形式で、プレゼンテーションソフトを使用しての発表とは違い、まず、全員がいる場で研究内容を1分間で発表し、あとで行われるポスターセッションで興味を持ってもらった人にじっくりと説明ができる。聞き手との距離が近く、通常の学会形式では伝えきれないような各企業のエピソードを説明でき、興味を持ってもらえたのが今回の受賞につながったのでは、と増渕さんは言う。
 「この製作側の調査のほか、今後は利用者側の調査も行います。デザイン効果などの数値化は難しいですが、結果が出せるように研究を進めたいです」と、増渕さんは抱負を語った。
増渕迪恵さん(建設工学専攻1年)