Department of Civil Engineering, Shibaura Institute of Technology
芝浦工業大学 工学部 土木工学科


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学科の紹介
『土木工学』とは
土木工学は,人間生活の基盤となるあらゆる公共施設に関わる市民工学です. 社会生活を成立させるための施設の建設および,その維持管理, さらに,建設後における自然および社会への影響等を考慮する幅広い知識が必要となります.

芝浦工大・土木工学科 とは
学科パンフレット

- ダウンロード版(1.2MB)
- 印刷用高画質版(6.5MB)

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- 学科説明(29m39s, ver.2020.08.06)

『都市の防災と再生』への取り組み
土木工学科は,市民の立場に立った都市づくりを目指し,「都市の防災と再生」を教育・研究の基本理念として人材教育を行っています. 国土・都市の基本的なインフラ整備は一定程度進みましたが,地球温暖化・エネルギー・水・食糧といったグローバルな課題も新たに顕在化してきており, このような課題に土木工学の技術面からチャレンジする必要があります. さらに近年は地震活動が活発化したり,ゲリラ豪雨など自然災害が懸念されたりしている一方,社会基盤施設の老朽化もみられると言われ, 都市での安全・安心・生きがい・安らぎ・暮らし易さ・自然との触れ合い・持続可能性など,少子高齢化社会の中での身近な都市空間の防災と再生は, 土木工学が緊急に取り組まなければならない課題です.

本学は世界最大級の大都市東京の都心に立地しており,都市の動きを直接体験でき,東京が抱えている多くの都市問題,すなわち都市防災,構造物の劣化損傷,都市環境,住民合意,混雑緩和,などを教材として適用できます.21世紀において,都市の姿はどうあるべきか,学科では教員と学生が共に共通の夢を持って,これからの都市の防災と再生に向けて取り組んでいます.今後は,これらの取り組みをカリキュラム全体に浸透させることにより,「都市の防災と再生」技術を有する人材の育成を行うとともに,地域社会の向上を図っていきます.



主なテーマは,以下のとおりです.
 ・都市における災害や環境のリスクマネジメント
 ・免震建物・既設構造物の地震時挙動と強地震時の安定性
 ・地盤環境動態の統合評価予測と対策
 ・住宅地や都市基盤設備の液状化や沈下と対策
 ・都市から発生する廃棄物等の材料への適用
 ・コンクリート高架橋や港湾構造物の劣化・塩害診断と対策
 ・鋼橋の腐食・疲労調査と対策
 ・上下水道・道路・鉄道など公共施策の便益評価と環境評価
 ・都市型水害への対策と大規模災害に強い水供給システムの構築
 ・大都市の水環境と治水・利水の機能評価
 ・鉄道運転遅延のシミュレーションと対策
 ・都心へのアクセスなど快適な都市空間の創生
 ・空間情報技術およびICTを利用した災害観測・施工支援・インフラ管理

(2018年度入学生まで)社会基盤コースと社会システムデザインコース
土木工学科には社会基盤コースと社会システムデザインコースの2つのコースがあります.

(1)社会基盤コース
公共施設(上下水道・道路・鉄道・公園・港湾など)である社会基盤の計画,設計,施工,評価等の各分野において,高い技術力を身につけることのできる人材の育成を考えています.
土木工学科では,社会基盤コースがJABEE対象コースとなっています
     # JABEE(技術者教育プログラム認定)の目的
     教育の質を高め,わが国の国際的な同等性を確保することにあります

(2)社会システムデザインコース
土木工学は,これまでの技術偏重型から本当の豊かさを目指した総合工学へと変化しつつあります.当コースでは,この変革を積極的に推進・対応できる人材の育成を考えています.

備考:2019年度入学生より,コースを廃止し,土木工学科の全学生にJABEEの技術者教育プログラムに準拠した教育をしています.

土木工学科の歴史
- 1927年 東京高等工商学校(大田区大森)設立 (創立者 有元史朗)
        ・旧制専門学校土木工学科1期生入学
- 1948年 芝浦工業大学(港区田町)を設置し、工学部土木工学科,機械工学科を開設
        ・新制大学土木工学科1期生入学
        ・芝浦校舎で1〜4年生の教育を行う
- 1966年 埼玉県大宮市に大宮校舎開校
        ・大宮校舎で1,2年次の基礎教育を行う
- 1976年 大学院工学研究科修士課程に機械工学・建設工学専攻を増設
        ・大学院修士課程教育スター
- 1976年 大学院工学研究科博士(後期)課程設置
        ・地域環境システム専攻・機能制御システム専攻を開設
        ・大学院博士課程教育スタート
- 2000年 社会基盤コースと社会システムデザインコースの2コース制とする
        ・社会基盤コース定員85名
        ・社会システムデザインコース定員10名(プレゼンテーション入試のみ)
- 2006年 田町校舎から豊洲校舎(江東区豊洲)に移転
        ・豊洲校舎で3,4年次の専門教育と大学院教育を行う
- 2007年 研究科において専攻院生定員の見直し
        ・建設工学専攻定員80名に増加
- 2009年 工学部学生定員の見直し
        ・社会基盤コース定員70名へ
        ・社会システムデザインコース定員20名へ
- 2010年 プレゼンテーション入試をAO入試と改称

- 2011年 大学院工学研究科を大学院理工学研究科に改称
- 2011年 社会基盤コースJABEE申請準備
        ・カリキュラム全般・卒業要件の見直し,学習・教育到達目標
- 2012年 土木工学科の授業「キャリア演習」に対して教育賞受賞

- 2013年 AO入試廃止
        ・社会システムデザインコースのセンター試験で5名新設
- 2014年 社会基盤コースJABEE予備審査・暫定認定
        ・社会基盤コースのセンター試験の募集定員を10名へ
- 2015年 社会基盤コースJABEE本審査予定

- 2016年 社会基盤コースがJABEE認定技術者教育プログラムとして,正式認定を受ける
        ・2014年4月1日から6年間の正式認定
- 2019年 社会システムデザインコースを社会基盤コースへ統合


先輩から後輩へのメッセージ

八尋 瑠奈さん
2023年度
修士卒業
一歩先を見つける
「土木」という言葉に対して,土木工学科に入学する前は,単純に「ものづくり」というイメージを持っていました.しかし,入学し,土木という学問を基礎から学んでいく中で,土木というフィールドでは,構造物, 街,環境など,多くのものをつくっていると知りました.そして,それらは特定の誰かのためではなく,そこに住む人,訪れる人全員のためにつくられており,まさに 「Civil engineering」 であるように社会貢献度が高い分野であると思います.さらに,土木の中身は多岐に渡るため,社会に貢献できるフィールドが幅広いことも魅力だと思います.沢山の学びを経て,自分の興味をもったこと,やりたいことが見つかる はずです.私はコンクリート研究室に所属し,大学院に進学しました.大学院では,インプットしてきた知識をアウトプットすることが必要となる場面が多くなりますが,それを乗り越えることで,これまで培ってきた知識が自分のものにできるように思います.いろいろな経験を通して,視野が何倍にもなったと感じ ました.一方で,研究は必ずしも1人ではなく,友人と協力し,先生方に支えられ,ステップアップしていきます.いろいろなことに挑戦し,人や経験,やりたいことに出会ってほしいなと思います.

椎名 基貴さん
2023年度
修士卒業
想像と感動をかたちに
ある先生から家(建物)の外に出ると全て土木という話を聴きました.普段利用している道路や鉄道,加えて社会の基盤となる橋やトンネルなどの構造物,また河川や測量,都市や交通の計画に至るまで土木です.さらに言うと私たちが立っている地盤自体も土木なのです.地盤はビルや家を支える基礎となる非常に重要な部分です.これは土木についても,同様のことが言えます.土木は社会そして市民の安全で快適な暮らしの基盤となる重要なものです.しかし何かとニュースなどで目立つのは土木の上に建つ建築物ではないでしょうか.最初はどこか悔しい気もしましたが,土木を学ぶにつれてそれで良いではないかと思うようになりました.縁の下の力持ち,簀子の下の舞,とてもかっこいいと思いました.建築が工藤公康なら,土木は城島健司です.陰ながら支えています.人の思いと技術を受け継ぎ,市民の安全で快適な暮らしのために挑戦し続ける技術者がいる,素敵なお仕事だと感じました.大学院ではより専門的な学びや経験,また多くの友達ができたことは私の財産です.先人が築き上げた過去に対する敬意を胸に,未来への挑戦を掲げて,想像と感動をかたちにしようではありませんか.

山口 拓弥さん
2023年度
修士卒業
「やりたい」を「できる」にするために
学部生の頃,将来の目標は曖昧でした.加えて,土木といえば「土」,「コンクリート」,「橋」などハード面の色が強い学問のイメージでしかありませんでした.しかし,土木を学ぶにつれて「都市計画」,「交通工学」などソフト面も幅広くカバーしていることがわかりました.さらに, AI・DXが先進的に取り組まれていることを知り,一見地味と考えていた土木は,より良い社会を目指すために必要不可欠かつ,日々進化し続けている学問であると認識を改めました. 土木という学問の解像度を上げるため,私は大学院進学を決めました.大学院では,学会や論文誌に研究を発表するなど,学部では経験できない刺激的な環境が待っていました.一つの研究をこれほど濃密に行う機会は大学院ならではないでしょうか?大学院の研究は,将来の目標をも明確にし,私の希望する進路へ大きく貢献しました. 大学への進学は大きな一歩です.しかし,その先の進路はより重要なステップとなります.そこで,将来に向け多くの武器を身につけておくことが重要です.大学院にはその環境が用意されています.大学院での研究は貴重な財産になるとともに,夢を現実に近づける唯一無二の武器になるはずです.

輿水 理咲さん
2022年度
学部卒業
土木工学科の魅力と出会い
私が高校生の時に土木工学科を志望した理由は,大きな構造物をつくりたいという漠然としたものでした.土木工学科に入るとどのようなことを学ぶことができるのか,社会で土木がどのような役割を担っているのか,よくわかっていないまま進学しました.実際に勉強を進めていくと,コンクリート工学や構造力学といったハード系から,都市計画や交通工学といったソフト系など,多岐にわたる学問を突き詰めていくことができると知りました.そのため,入学時には自分が具体的に学んでいきたいことが明確になっていなくても,勉強していくうちに自分が興味を持つ分野を見つけることができることが土木の魅力だと考えます.また,土木を学ぶ女性も増えてきています.学科内での女性の割合は高くはないですが,土木工学科で一人ひとり個性のある女の子たちと出会うことができました.コロナ禍で会えない日が続いた際でも,テスト勉強や課題をオンライン上でともに進めたり,談笑したりすることができました.このような環境にいられたことは,勉強したいという意欲を高め,私を成長させてくれたと感じています.土木工学科に入学したことで,とても充実した4年間を過ごすことができました.

仙波 菜緒さん
2022年度
学部卒業
夢につながる4年間
私が土木工学科への進学を選んだのは「大きな構造物をつくれたらかっこいいな」という漠然とした理由で,具体的な夢はありませんでした.しかし,1〜3年生の授業で幅広く学び知識や経験を蓄積することで「橋梁の設計に携わりたい」という夢を抱くようになりました.特に4年生の研究活動ではその思いが強くなり,専門分野である鋼構造を学ぶ楽しさを実感しました.研究内容は授業で学んできたことよりも遥かに専門的な内容で疑問だらけの毎日でしたが,授業で学んだことや研究を通して得た知識の点と点が徐々に繋がっていくことに喜びを感じました.研究に熱中し充実した1年間を送れたのも,幅広い分野の勉強ができる環境や研究に打ち込める設備,懇切丁寧に指導してくださっていた先生,先輩がいる環境で取り組めたからだと思います.私の研究成果は業界全体で考えるとほんの僅かでありますが,それが橋梁の設計指針の充実化に貢献できたと思うと自分を誇らしげに思うことができました.私は大学生活の4年間を通して夢を見つけ,その夢に一歩踏み出すことができました.今やりたいことがなかったとしても,きっと土木工学科での学びを通して夢を見つけ,近づくことができると思います.

藤條 嵩大さん
2022年度
学部卒業
十人十色
大学にはいろいろな人がいます.出身地や性格,得意分野や趣味など,高校生の時にはいなかったような人と巡り会うこともできるでしょう.そのような人々が土木という対象範囲の非常に広い学問を学ぶことで,それぞれの専門知識は千差万別なものとなります.後輩の皆さんは何を思って学科を選びますか? 土木であれば「橋や道路を作りたい」「地域の防災を考えたい」「スケールの大きい仕事がしてみたい」などでしょうか.具体的なものから曖昧なものまで色々あると思います.様々な目的を持った仲間が集うこの環境でそれぞれの個人が持つ知識や考えを集結することで,自身の思考を改めたり,目的に向かって議論したりできるでしょう.しかし,これらは他者の考えを知り,理解し,自身の考えとの違いを消化できるだけの事前準備が必要です.刺激の多いこの環境では見違えるほど成長することもできます.そのためには事前準備に代表されるような行動を自分で考え,実行してください.ここにはあなたを助けるための色々な先生がいます.必要であれば自分をさらに鍛えるための大学院も選択肢の一つです.それぞれの色を輝かせるため,常に考えられる人になってください.

山口 友一朗さん
2021年度
修士卒業
多様な出会い,広がる世界
土木で一番面白いなと感じるのは対象領域の広さです.水,土,コンクリート,橋,景観,街づくり,交通,測量と,街に関するほとんどが対象領域になります.そのため土木工学科は,土や水の実験をしている研究室の隣にプログラミングをしている研究室があるような面白い学科です.私は対象領域が広いことのメリットは二つあると考えています.一つ目は入学後に方向転換できることです.長大な橋を設計したいという動機で入学したものの,勉強を進める中でその気持ちがなくなったら,今度は街づくりに目を向けてみればいいし,街づくりから測量に目移りしてもいい.気持ちの変化が大きい時期に色々な選択肢を持てるのは良いことだと思います.二つ目は多様な人たちと出会えることです.教授含め,様々な分野を学んだ人たちと過ごすことで,新たな知見を得られるだけでなく,広い領域でそれぞれの専門性を得た人たちとの関わりがたくさんのいい影響を与えてくれます(修士課程に進めば学会での出会いや専門性も増して,もっと面白い世界が広がっていますよ). 大学生活は時間をリッチに使えます.その時間を土木に使ってみませんか?きっとその後の人生が輝くと思いますよ.

白石 真由奈さん
2021年度
修士卒業
実家と宝物
私にとって土木工学科は,実家のような存在です.土木分野の専門知識を一から教わり,専門分野だけでなく一般常識も得ることができ,親のような先生方,兄弟のような先輩,後輩,同級生がいたからです.そんな実家のようなあたたかい環境で過ごした大学,大学院生活6年間は,私にとってかけがえのない宝物です.その宝物に出会えたきっかけは,高校生のときに参加したオープンキャンパスでした.コンクリートに関する模擬講義を聞いて,コンクリートの奥深さに興味を持ちました.大学の授業では様々な専門分野に触れましたが,やはり最初に興味を持ったコンクリートに関する知識を深めたいと思うようになり,卒業研究だけでなく,大学院に進学することを決めました.この大学院進学をしたことが,私にとってこの6年間が宝物になった決め手だったと今では思います.大学院では,大学生活とは異なり同級生は減ってしまう一方,後輩指導や共同研究先の企業の方々との接点もあり,大学生活ではなかなかできない経験をすることができ,自身のスキルアップに大きく繋がりました.ぜひこの大学院進学したからこそできた宝物のような経験を,多くの人にしてほしいなと思います.

石川 大輝さん
2021年度
修士卒業
あなたの「やりたい!!」がきっと見つかる学科
私は,大学で交通計画について勉強したいと考えていたため,土木工学科に進学しました.「交通計画が土木工学?」と思う方もいるかもしれませんが,土木工学は,橋・鉄道・空港や水道などを建設するだけではありません.これらの計画・建設・維持管理なども含め,安全・安心な市民社会の実現を目指す幅広い工学分野です.本学の土木工学科においても,構造力学,土質力学,コンクリート工学,水工学,交通計画,測量学,景観工学など,その学習領域は他学科と比較しても多岐にわたります.そのため,やりたいことが見つけられる学科であることが魅力だと思います.私は,大学2年生の時に履修した交通計画の授業で,普段行っている通勤や買い物といった行動が数学や経済学を使って予測が行えることに感銘を受け,交通計画を深く勉強したいと考え,本学の大学院まで進学しました.大学院では,学部4年生の1年間で研究しきれなかったことを,じっくり研究することができます.研究成果を学会で発表し,学生の立場でも専門分野の先生方と,対等に議論する機会がたくさんあります.大学院での2年間は,就職し働いたら体験できない,かけがえのない貴重な経験であったと確信しています.

澁谷 亜香里さん
2020年度
修士卒業
「広い世界と奥深い土木工学」
大学での専攻を尋ねられた際に,土木でコンクリートを研究していることを伝えると100%の確率で驚かれます.女性が学ぶイメージがないのに加え,根本的に土木工学を学んだ人がどのように社会で活躍しているかが認知されていないからだと思います.土木技術者は縁の下の力持ちと言われており,あらゆるところで社会を支えています.6年間で土木工学の多岐にわたる分野にふれ,土木工学はものづくりのみではなく社会や地球全体などあらゆるところを広く学ぶ学問であると感じました.土木工学は広い世界を学んでみたい方にもおすすめです.そして,広く学んだ上で,専門分野に絞って学ぶと非常に奥が深くなります.私自身は,スケールが大きいものをつくる仕事に携わりたくて土木工学科を選択しましたが,コンクリートの分野を学んだ際に,大きいものをつくるのにも関わらず,ミクロな世界での変化や化学反応が大きな影響を及ぼしていることに衝撃を受け,大学院に進学し研究を継続しました.最初から具体的なイメージが浮かばなくても,芝浦工業大学工学部土木工学科は良い環境で広い分野を学ぶことができ,親身な先生方が導いてくださいます.土木技術者を目指しませんか?

Ludmila Soares Carneiroさん
2020年度
修士卒業
Civil Engineering: your opportunity to contribute to a more sustainable society!
Every field of study is trying to save the world in its own way. Civil Engineering is also studying ways to bring progress to society while respecting the planet for the future of the next generations. Civil Engineering has a huge potential to increase the life quality of people by establishing connections, preventing disasters, and building infrastructure that contributes to the progress of humankind. There are many ways Civil Engineers can contribute to a better planet, from the development of a new construction material looking in a microscale analysis to the application of an innovative construction method in a huge Jobsite. The entire process of design and construction can be thought of in order to de more sustainable. If you also want to help the world and are wondering what you can do, join Civil Engineering, and let`s build a great future together!

八木沢 健一さん
2020年度
修士卒業
「やりたいことはきっとここにある」
土木を学びたいと思ったきっかけは,東北太平洋沖地震を経験し,ニュースで写された映像に衝撃を受け,このような悲しい災害から多くの人を守ることのできる仕事に携わりたいと感じたからです.大学に入り専門の授業を受けると,土木の分野の多さとその魅力に気づきました.そのため,入学当初は明確なやりたい分野が決まっていなかったとしても,きっと興味のある分野が見つかると思います.また,本学ではグローバルな人材を育てることに注力しており,留学生の受け入れや海外視察を通して,自らの知見や経験を増やすことができました.特に土木工学科は比較的時間の余裕があるため,学業以外の点でも自分自身と向き合い,本当にやりたいことを見つけることができると思います.私は大学を卒業後,公務員として働きますが,大学時代に得た経験を活かして,柔軟かつ多角的な視点から課題の解決に取り組みたいと思っています.大学は人生の中でとても重要な時期であり,そんな大学生活をぜひ本学の土木工学科で過ごしてみませんか?

池田 幸平さん
2020年度
修士卒業
「人の役に立つために働く」
私が高校時代に土木工学科を志望した理由は,「現場に出て仕事をしたい」という非常に漠然としたものであり,特に何かを学びたいという思いはありませんでした.土木に対して曖昧なイメージしか持っていなかった私ですが,この学科で学んできて今思う「土木の魅力」を紹介したいと思います.まず,学ぶことができる領域の広さです.構造力学・土質力学・コンクリート工学といったハード系から,交通工学・景観工学といったソフト系まで,多岐にわたる分野を学ぶことができます.さらに,実験の授業では土の性質やコンクリートの強度を調べたり,演習の授業では測量をして校舎の地図を作成したりと,座学で学んだ知識を活用する授業もあります.多様な授業を通じて,自分の興味のある分野がきっと見つかるはずです.そして,何より人の役に立つために働くことができます.土木工学は英語では「CIVIL ENGINEERING」すなわち「市民工学」と呼ばれ,いかに人の役に立つために工夫し行動するかが本質であると思います.また,これは多岐にわたる土木の分野の全てに共通して言えることです.誰かのため,また社会のために何かをやり遂げたいという夢を持っているあなた,ぜひ土木工学科に進んでもらいたいです.

佐々木 沙織さん
2018年度
学部卒業
「自分が将来何をするか」
私が土木工学科を選んだのは,大きな土木構造物をつくることに携わりたいという漠然とした理由でした.専門の授業を受けることで入学前のイメージが具体的になり,ただ構造物をつくるにしても,計画から設計,施工までのプロセスがあることや,土木が人々の生活に広く役立っていることがわかりました.また,その生活を支えている構造物が古くなっていき,老朽化した箇所の修繕が必要になることを知りました.そのため,入学後は構造物を長く安全に使うための維持管理に興味を持ち,卒業研究では鋼橋の補修をテーマにしました.就職後も維持管理に携わり,大学で学んだことを活かしたいと考えています. 入学前には想像ができませんでしたが,大学卒業後の自分がどうやって社会に貢献するか選べることは,土木工学科に入学して本当によかったと思う点です.土木工学科で幅広い分野を学び,その知識を身につけることで,将来の選択肢を広げることのできる4年間でした.

沢田 歩さん
2018年度
学部卒業
「充実した学生生活と社会基盤を支える将来」
私は将来,人の役に立つ仕事に就きたいと考えて土木工学科を志望しました.多くの方々は土木と聞いて,ダム,橋,道路などのイメージを持つかもしれません.土木は英語でCivil engineering,市民の生活のための工学と言われています.イメージにある,橋やダム,道路,鉄道を建設するだけでなく,生活の利便性を考慮し,それらの計画や設計の部分から携わることができます.また,構造物だけでなく災害や環境問題についても幅広く学ぶことができます.そのため,誰もが興味のあることを見つることができると思います.また,どこを学んでも人の生活に密接に関わっておりやりがいを感じます.実際に私は卒業論文として,洪水と地球温暖化について研究しました.研究室で過ごす1年間は刺激が多く自分を大きく成長させてくれます.土木工学科で学ぶと,将来,土木の技術者として活躍することができます.土木の技術者を必要とする行政や企業は多く,本学科の就職率はとても高いです.充実した大学生活を送れること,大学で学んだことを実際の仕事で活かすこともできるのは,土木工学科の大きな魅力のひとつです.

三澤 日菜さん
2018年度
学部卒業
「オレンジ」
芝浦工業大学土木工学科を色で例えるとオレンジです.暖かくていい人がいっぱい,優しく見守ってくれる目の多さから私はオレンジだと思います.土木工学の分野についての良さもたくさんありますが,土木工学の良さは他の大学でも学ぶことができます.私は土木工学を学ぶ環境ということが重要だと考えています.土木工学を学ぶ環境という点で芝浦工業大学は良い環境だと思います.この環境のおかげで私は土木工学をより一層好きになれました.学科の女の子,自分のことを自分でできる,意志の強い子が多いです.やる気があって燃えてます.オレンジ色の理由の1つでもあります.この環境は私の成長へとつながりました.男の子,とにかく優しいです.みんな怒りません.話にも混ぜてくれて,遊びにも混ぜてくれて優しいです.先生,もっともっと優しいです.太陽のように暖かく,上から見守ってくれていることです.勉強,就活の相談,世間話したり,話しやすい先生ばかりです.こんな暖かい雰囲気が土木工学科です.芝浦工業大学土木工学科に入れば,私がオレンジと例えた理由がわかると思います.

本山 莉紗子さん
2018年度
修士卒業
「学問を通して自分をみつけられる学科」
私ははじめ,建築に興味がありましたが,オープンキャンパスで土木は幅広く,多くの人の役に立てる分野だと知り,土木工学を勉強することにしました.入学後に驚いたことは,「土木は人が住むところ以外を扱う」という先生の言葉でした.その言葉通り,授業では土質,水理,環境,都市,計画,構造など,幅広く扱い,研究分野ともなると,土木史やAIなど,想像以上に幅広いことに驚かされました.その中でも私は,人と話し合って何かを創造していくことや人の行動に興味を持ち,学外活動では住民と地区計画を作成したり,他大の学生と道の駅の計画を立てたり,研究では東日本大震災時のドライバーの行動分析をしました.学外活動も研究も困難なことは多々ありましたが,好きだから諦めずにやり遂げられたのだと思います.そして,経験を通して「仕事はこういうことをやりたい!」とも思えるようになり,土木工学科に入って興味を持ったことに挑戦して良かったと思っています.何をしたいか分からない方には,土木工学科は自分の視野を広げてくれて,興味が見つかる場所だと思います.そして,やりたことを見つけたら挑戦し続けましょう!何か得られるものがあると思います.

Lazarus Lemi Chacha Costaさん
2018年度
修士卒業
If you want to change your Society, Country and the World choose Civil Engineering
Ever since I was young, I have always been fascinated with Civil Engineering works, because it is one of the greatest profession on Earth. There is a satisfaction of seeing figments coming to realization, they start with plans, drawings and then implementations while creating jobs for millions and help developing our society socially and economically and hence country's economy. These Infrastructures are absolutely necessary in our daily life and how can one imagine a country without, the water plants, dams, airports, tunnels, roads, bridges, airports, harbors, power-plants, railways and the underground structures. How these infrastructures are connected and working is extremely amazing. What make Civil Engineering a distinguished profession is, these Infrastructures will be serving our public for generations even though we will not be there, yet we care to develop them like for eternity, that is what I like most. The love for us to live in ultra modern cities yet preserving our old ones and for future generations to find peaceful and sustainable natural and build up environment is the core of our ethic and Japan is in the right path to achieve it, and Japan is an epitome to South Sudan.

Abdulkareem Abdulkadeer Abdullahiさん
2018年度
修士卒業
Civil Engineering is Key factor in Building a sustainable society and bridging the word
Civil engineering is a professions which plays an important role in building a society’s Infrastructure and linking the Core infrastructure asset of the globe like airport, sea ports, dam and trains station and bridges. It has been my dream since I was young to be part of the team that would link the world together in terms of Core infrastructure asset. Japan happen to take the leads in aspect of fantastic core infrastructural development because the educational institution in Japan is endowed with ethical research that not only provide solution to the past problems also provide solution to the future problems from critical thinking, Shibaura Institute of Technology is one of such institution that grooms civil engineers to be think tank in building the core infrastructure asset of the world. I am very delighted to been passed through SIT as trained Civil engineer.

中村 明音さん
2017年度
学部卒業
「多くの女性にも土木の道に進んでほしい」
私は中越地震を理由に土木に興味を持ち,「ドボジョ」に憧がれて土木工学科へ入学しました. 入学前は,土木といったら道路,橋,ダムなどのイメージが強く,地図に残るものを作る分野であると思っていました. しかし学んでいくうちに,土木には自分が思っているよりも幅広い分野があり,自分たちが暮らしている多くの部分で土木が密接関わっているということを知りました. 元々イメージにもあった,人を繋ぐ道路や橋以外にも,生活を支える上下水道や災害を防ぐための堤防,防波堤,護岸など,多くの社会資本を支えているのです. また,交通計画や都市計画などといった計画系も土木に含まれているのです. 実際に,私は土木のイメージから社会基盤コースを選択していましたが,学んでいくうちに計画系に興味を持ち,計画系の授業を多く履修しました. その中でも実際に計画案の立案から発表までおこなう実践的な講義を受けられたことは自分の力になっていると思います. 私は生涯土木に関わる仕事をしたいと思っています.それは安心安全に暮らしていけるのは土木あってこそだと思うからです. ぜひ男性だけでなく多くの女性にも土木の道に進んでほしいと思います.

桑野 真帆さん
2017年度
学部卒業
「土木のものづくり」
私は就職率がよいという理由で土木工学科を選んだため,入学当初は土木にほとんど興味がありませんでした. わたしは社会基盤コースだったのですが,社会基盤とは文字通り社会の基盤を造ることで,橋や道路,トンネル,水道管・・・ 私たちが生活をしていくうえでなくてはならないものがそこにはありました. とはいえ想像力に乏しい私は授業で習ったことがどんな風に社会で役立つのかなかなか掴めずにいました. そんな大学二年生の時に建設会社の1DAYインターンの紹介をいただき参加すると,そこでは測量をはじめとした今まで授業で学習したことが実際に役立っていました. その時に,モノづくりというのはたくさんの人が協力してできあがる. だから施工管理者にはコミュニケーション能力が必要だというお話を聞き,人と関わることが好きだった私は施工管理者を目指すようになりました. 就職の際にはたくさんの先生方からアドバイスをいただきました. 普段授業をしている先生は少し近寄りがたいかもしれませんが,相談してみたらきっと親身になってくれるので,後輩の皆さん,どんどん先生を頼ることをおすすめします. 最後に,大学生は自分がやってみたかったことに挑戦するとてもいい機会です. 後輩の皆さん,授業に関することでもそれ以外のことでもどんどん興味のあることにチャレンジしてみてください.

飯村 隼多さん
2017年度
修士卒業
「土木工学とは自分を成長させる学問である」
「土木工学とは,市民のための工学である.」 高校生の時から土木になんとなく興味を持っていた私が,土木工学科に入学し授業の中で教わった言葉です. 当時はその意味すらも理解していなかったと思います. しかし,構造力学・都市計画・空間情報など専門の授業を学ぶたびに,土木工学は自分の想像より多岐にわたる学問であること, そして,社会は土木で溢れていることに驚きました. 私は就職せず修士課程に進学し,数ある分野の中でも河川環境をテーマに研究を行いました. そこで,ものの考え方や研究の進め方を学び,研究の奥深さを知りました. 土木工学には多くの分野があり,さらにそれらひとつひとつが奥深い一方で, こうした分野の根本には「土木工学とは,市民のための工学である.」の考え方が存在します. しかし,私はこうも思います. 土木工学とは自分を成長させる学問である,と. 自分を含め,学部入学時とは比べ物にならないほど考え方や知識に差が生まれます.自分を成長させたい, 今の自分からかわりたいと思っている人,土木工学科はオススメですよ.

Ibrahima TOUREさん
2017年度
修士卒業
"Civil Engineering, why? "
The idea of studying Civil engineering came to me just after graduating from high school. As I specialized myself into science, I decided to adopt a field that would make everything I have learned so far useful. Knowing that I have always been attracted to practical works, I deducted that Civil Engineering would be a perfect field of study for me. During my undergraduate studies, most of my classes were focused toward building construction sciences which has been very interesting for me. After having obtained the opportunity to study in Japan, especially in Shibaura Institute of Technology, I decided to work on a different aspect of Civil Engineering: the urban environmental hydrology, a branch that should be way more improved in Senegal, my country which is often subject to inundations. The title of my research was "Flood Risk Assessment for Developing countries". During my 2 years master program in SIT, I first learned about fundamentals of hydraulics and Hydrology. Then, using the FORTRAN program, an assessing and predicting flood risks has been set. My experience in Shibaura Institute of Technology has been very positive, it allowed me to increase my knowledge and to see Civil Engineering from a different angle.

佐相 駿実さん
2017年度
修士卒業
「世界が広がる場所」
高校生の時に交通事故に遭ったことや,もともと鉄道好きだったことから,安全な街づくりや交通計画に興味を持ち,土木工学科を選びました. 大学入学後は社会システムデザインコースに在籍して計画系の分野を中心に勉強,学部3年次に日系ゼネコンのシンガポール支店へ3週間のインターンシップ, 学部4年次は他大学に1年間出向して材料の品質に関する研究,大学院進学後はスイス連邦工科大学ローザンヌ校で応力度から検討する橋の景観設計に関する 勉強を1年間,帰国後は構造物の維持管理に関する研究,デリーで開催された国際学会への参加,国際交流関連行事の補助など様々な経験をしました. 私は特定の目標を持たず,視野を広く持ち興味のあることにチャレンジしてきたからこそ様々な経験を積むことができたのだと思います. 高校生の皆さんも幅広い視野を持って様々なことにチャレンジしてみてください. それまで自分の知らなかった世界をたくさんみることができるはずです.

塚田 麻菜美さん
2016年度
学部卒業
「興味のある分野がきっと見つかる学科」
私はものづくりをしたいという思いから工学部を志望していましたが, 特に土木工学科で何かを学びたいという思いが最初からあったわけではありませんでした. 私がこの学科を選んだのはこのホームページ見たのがきっかけです. 私は土木というと,真っ先に道路や橋梁などの土木構造物を作る分野だろうと思っていましたが, 都市計画や上下水道,防災など幅広い分野があることを知り,面白そうだなと思いこの学科に進学することを決めました. 実際に専門分野を学んでみると,土木は私たちが生活する上でとても身近な分野であること実感し, また,公共構造物は自分で選んでお金を払うのとは違うからこそ,使用する人と私たち技術者との意思疎通の重要性も初めて知りました. 私は生活に密接しているからこそやりがいのある分野だなと4年間この学科で学んで思いました. 入学当初は何をしたいのか決まっていませんでしたが,だんだんと色々なことを学んでいくうちに自分の興味のある分野が見つかり, この学科に入ってよかったなと今思います. まだどの学科に入ろうか迷っていると思っている,色々なことを幅広く学んでみたいと思っているあなた,ぜひ土木工学科で学んでみませんか.

田中 のぞみさん
2016年度
学部卒業
「DOBOKU!」
入学前,大学で土木工学を勉強しようと決めた時,私は土木工学がこれ程まで幅広い分野で活用されており, 社会基盤を支える重要な学問であることをまだ知りませんでした. 「水のない地域に井戸をつくりたい!」という漠然とした夢と,曖昧な土木へのイメージだけで入学した私ですが, 入学後は充実した教育プログラムのもと,都市計画・地理情報・環境・河川・土質・コンクリートといった多岐にわたる分野を学び, 土木工学への理解を深めることができました. また,本学の土木工学科はグローバル化への取り組みも行っており,土木工を学ぶと共に,英語に触れる機会も多くありました. 毎年留学生の受け入れがあり,私の所属していた都市環境工学研究室にもアフリカからの留学生が所属していました. 英語でゼミをしたり,英語での土木工の授業を受けたり,地域調査をしたり,他大学では経験することができなかったであろうことを沢山経験することができました. 4年間の本学の大学生活が終了し,今思うことは本当に芝浦工業大学の土木工学科を選んで良かったということです. ぜひ後輩のみなさんにも私と同じような経験をしてもらいたいです.

山口 恭平さん
2016年度
修士卒業
「1億通りの将来の自分に出会える学問」
大学進学を視野に入れた高校生の皆さんは,「将来の自分」についての選択を迫られているのではありませんか. 当時の私は都市やまちづくりといった分野への漠然とした興味から,土木工学科を志願しました. 入学後まず驚いたことは,土木工学が力学・材料・環境・都市計画など幅広い分野を含み,かつ横断的な知識と経験が求められる学問であることでした. これは土木工学が「Civil Engineering/市民工学」と訳される所以であり,入学前に想像していた夜中に街中で工事をする土木は, 土木工学のほんの一部に過ぎないと気がつきました. 私は学部時代,鉄道・高速道路といった交通分野と出会い,将来は交通に携わる土木技術者を志して研究を行っていました. ところが大学院に進学後,学外の専門家や企業の方と接する中で,まちづくりというより広い視点から交通に携わることに興味を抱き, 新たな自分の将来像を見つけることができました. 土木工学科は私の例のように,受け持つ領域の幅広さから新たな出会いのチャンスが多い点が特徴だと思います. そのため「自分が何をしたいのか」がまだしっかり定まらない方も,きっと見つかるはずです. 土木工学科で,今の皆さんが想像もしなかった自分の将来像を探してみませんか.

伊藤 孝文さん
2016年度
修士卒業
「未来を考える学科」
私は高校生の時に,「自分が住む町をもっと良くしたい!」と思い,街づくりについて勉強するために土木工学科に進学することを決めました. また,高校生の時のオープンキャンパスで「土木はたくさんの人と関わる仕事」と先輩に教えていただき, プレゼンテーションやグループワークの学習が充実している社会システムデザインコースを受験しました. 大学の授業では街づくりを勉強する都市計画以外にも,構造や土質,都市防災,交通計画,空間情報など様々な分野の授業を受け, このような専門科目とは別にディベートやプレゼンテーションの授業も受けました. こういった様々な授業を受けていく中で,私は世の中の構造物で多く使われているコンクリートに新たに興味を持ち,コンクリート研究室に配属しました. 研究室では先生と相談しながら自分で実験を行い,その研究成果を国内のみではなく海外でも発表する機会をいただき様々な体験をすることができました. 土木工学は意外と知らない所で自分たちの生活に密接に関わっている学問であると,大学生活を通して学びながら感じることができました. 様々な分野を広く勉強でき,自分が興味を持ったことは深く勉強できる土木工学科はとても魅力的な学科で, 土木工学科を選んで高校生の時のあの選択は間違っていなかったと確信しています!

塙 優美さん
2015年度
学部卒業
「土木で人々の生活を支えよう!」
私は人のためになる仕事がしたいという漠然とした思いから,土木工学科を選びました. 入ってから痛感したことは,土木という言葉に良いイメージを持たない人が多いこと, またその事実に対して危機感を持っておられる先生もまた多いということです. 学科での授業を通して,土木工学は人々の生活のための工学でありながら, 時に人々にはよく思われない面を併せ持つことを実感しました. また,近年環境との調和が叫ばれている中で土木だけでなく環境についても知る必要があることも強く感じています. カリキュラムもこのような土木の多面性を考慮したものになっています. 構造力学・土質力学といった座学のほかに,具体的な土木計画を実際にたててみる演習形式の講義もあり, 実際の現場での問題・課題の複雑性を疑似的に体験できます. そういった講義はグループワークで行われ,チームワークの大切さを学ぶことができ,また,学生同士の仲も深まります. 先生方との距離も近いですし,一年も経たずに同期全員と友達になれるような環境です. 土木工学科を選んで本当に良かったと思っています!

内山 詩央里さん
2015年度
修士卒業
「土木は縁の下の力持ち」
私は,幼いころから建物をつくる仕事に携わりたいと思い,高校入学当初は建築学科に進学しようと考えていました. しかし,オープンキャンパス等で先輩方からお話を聞く中で,"本当に自分が学びたいことは何か"を考えるようになりました. 私は,ただ建物をつくるのではなく,多くの建物が1つの都市を形成する"街づくり"を学びたいと思い,土木工学科に進学しました. 入学後,土木工学は都市計画,交通工学,土質,地震防災,材料,構造,河川,環境といった様々な領域が合わさった総合学問であり,人々の暮らしを支える重要な役割を担う縁の下の力持ち的な学問であることを学びました. 「都市計画がしたい!」と考え入学しましたが,様々な分野を学ぶうちに交通工学に興味を持ち,自分の卒業研究・就職に大きな影響を与えました. 土木工学科は,様々な分野を学ぶことができ,入学後も様々な選択肢が得られる学科であると考えます.

本名 英理香さん
2015年度
修士卒業
「他学科にない土木の魅力」
私は学部では建築,大学院からは土木を専攻しました. 多くの人は土木と建築の明確な違いが分からない,もしくは土木自体を知らないと思います. 実際学んでみても,共通する知識も確かにあり,くっきりとした線引きはできない分野同士だと思います. しかし,土木では決められた敷地(エリア)だけではなく,広大な規模の構造物や地域を計画することから,土や水といった新しい分野を学ぶことができました. これらは社会的な課題となっている震災対策とも密接につながることで,一般知識としてもためになりました. もちろん専門に特化したことも学べます. 私は,コンクリートを専門に学んできましたが,その中でもコンクリート化学という,研究者が少ない狭い分野の研究をしてきました. 卒業後も,コンクリートの原材料であるセメントに関係した仕事をしていく予定です. まだやりたいことが明確じゃないけど人の生活に関わるものをつくりたい,幅広い知識を身につけたいという人はぜひ土木を学んでみてはいかがでしょうか. じっくりと自分のやりたいことを探し,それを見つけたら,幅広い知識を生かしてとことんと特化して学んでいきましょう.

齋藤 史弥さん
2015年度
修士卒業
「意外と身近な土木」
私は高校生の頃,修学旅行で明石海峡大橋を訪れました. 海の上に全長約4kmの長大橋が佇んでいる様子は圧巻であり,人の手で建設できるのかと,ただただ感動したことを覚えています. この経験から橋梁の建設業務に興味を抱き,土木工学科への進学を決意しました. 大学の講義では,交通計画や都市計画,構造力学や材料工学など幅広い知識を学ぶことができるとともに,私たちが何気なく使っている道路や電車,上下水道などのライフラインといった公共施設を,いかに土木が支えているかを実感することができました. 土木構造物は建設がゴールではありません. 人々が不自由なく生活するために,建設した構造物を,より長く管理し続ける必要があります. 責任は大きいですが,人々の暮らしを通じて社会貢献できる,誇れる仕事に携われることこそ,土木工学科の一番の魅力だと思います. スケールの大きな仕事がしたい,誰かの役に立つ仕事に就きたいと考えている皆さんにとって,土木工学科はぴったりの学科ではないでしょうか?

朝倉 萌子さん
2014年度
学部卒業
「幅広く学べる学科」
土木工学科には2つのコースがあり,私は社会システムデザインコースに所属していました.このコースでは土木の基本知識はもちろんのこと,プレゼンテーションや現地調査が必要な授業も数多くあり,これが私にとって最もよい授業であったと思っています.就職活動や大学外での活動では,自分の主張や提案をいかにわかりやすく提案できるかという能力が求められます.この能力は特に,システムデザインの必修科目で養われたと感じています.また,チームワーク作業が必要な授業が多々ありました.複数の人とうまくやっていくのにはどうすればいいのか?効率よい作業はどのように実践できるか?など,社会に出てからも大いに役立つであろう経験を積めたと考えています. このように,土木工学科の特に社会システムデザインコースでは土木の専門知識だけでなく,将来社会人になった際に必要な能力も養うことができる学科です.

亀山 敬宏さん
2014年度
修士卒業
「ものづくりの魅力!」
私は都市計画などといったソフト側のことに興味があったので,土木工学科を目指そうと思いました.しかし,学部3年時の実験の授業を通して,ものに触れることやものを作ることの楽しさということに気づくとともに,土木工学科で学べることの幅の広さ(少し遅いような気もしますが...)を知りました.このような経緯でものづくりに興味を持つようになりました.これがきっかけとなりもっと土木のことを学びたい,実験をしたいという思いから大学院にも進学しました.現在は建設会社に内定をいただいており,施工管理として現場で働く予定です.現場で働くことができるので,構造物が一からできあがるのを最前線で携われると思うと,わくわくしています. 皆さんも,土木工学科でものに触れること,ものを作ることの楽しさというものづくりの魅力を感じてみてはいかがでしょうか?この他にも,土木工学科は様々なことを学ぶことができるので,自分でその魅力を探してみてはどうでしょうか?

石井 千晶さん
2012年度
学部卒業
「社会に貢献する土木人になるために」
私の土木との出会いは本学のオープンキャンパスでのことです.土木はダムや橋、河川や鉄道,地域計画など,幅広い分野を通して社会の基盤を作り,整えることで,私たちの生活を守り,社会に・人々に貢献している,ということがわかり,そのスケールの大きさと、貢献度の高さに心を奪われました.入学後の講義では,様々な専門分野を学習することで、土木の基礎的な知識を身につけ,実験やフィールドワークを通して実践的に学ぶ事ができると同時に,自分の興味のある分野を見つけることができます.私は河川に興味があったため,水圏環境研究室に進みました.海外での現地調査は過酷なので,女の私にはやらせてもらえないのかなと思いましたが,先生は快く私の意思を汲んでくださり,研究を進める事ができました.整った環境と熱心な先生方の指導のもと,自分の興味と可能性を広げ、社会に貢献するためにも,ぜひ,私の大好きな芝浦工大の土木工学科を目指してみてはいかがですか?

礒松 祐一郎さん
2012年度
学部卒業
「みんなが笑顔で暮らせる街を作ろう!!」
みんなが笑顔で暮らせる街を作るには何が必要だろう・・・? 自然災害に負けないような街づくり?安心安全に使える構造物?色んなお店が充実した駅前通り?便利な交通手段・・・?少し挙げただけでもいろいろありますが,これらは全て土木のフィールドです.土木は世の中の本当にいろいろなことに関わっています.私は,「地元の自然を壊さずに災害に立ち向かえる街づくりを学びたい」と思い入学しました.それ以外にも,成田羽田の両空港と東京駅を直結させる計画づくりを行ったり,構造物の維持管理について学ぶことで,面白いテーマがたくさんあると知りました.きっと皆さんも興味を引くテーマが見つかると思います.さらに土木工学科の魅力は,そんな仕事ができる就職先がたくさんあることです.学生生活については,一年生の頃,授業についていけなかった私でも,先生や学習サポート室等のおかげでしっかり学ぶことができました.後は友達と遊ぶのも,海外旅行へ行くのも自由です.充実させられるか,楽しくできるかは自分次第です.土木工学科なら,大きな目標を追いかけ学びつつも,楽しい学生生活を送ることができると思います.

合田 雄亮さん
2012年度
修士卒業
「土木で活躍したい!」
私は,スケールの大きいものをつくりたかったので,土木工学科に進学しました. 私の中の土木のイメージはただ構造物をつくっているだけでしたが,大学での授業を通じて,その構造物をいかに長く使えるように維持管理していくかが重要であるかを学びました. 土木事業において,業務の調査,計画から始まり設計,施工,保守管理までの一連の流れをいかにスムーズに行うかが重要です.これらをスムーズに行うためには,土木技術者として高い技術力を身につけ,住民や仕事に携わる企業の人たちとうまく連携が取れなければいけません.その基礎として,構造力学,土質力学,コンクリート工学,水理学,都市計画,交通工学などの授業があり,私はこれらを通じて土木工学について幅広く学ぶことできました. また,学部4年から研究室に配属され,より専門的なことを勉強できます.私は大学院の研究で,橋梁中のある部材の疲労強度の推定を行いました.自分が出した結果を基に先生と議論をすることで,自分自身の知識も深まり,またどうすれば相手にうまく伝わるかを考えながら話せるようになり、研究を通し社会に出て役立つ貴重な経験ができたと思います.

海野 佑衣さん
2011年度
学部卒業
「やりたいことを叶えてくれる場所です」
私は,高校時代は芸術デザインを学びたいと考えていましたが,より多くの人の役に立ちたいという思いから最終的に土木工学科を選択しました.また,本校を選んだ理由は,高い就職率と長い歴史があったためです.大学生活4年間で最も印象的なのは卒業研究です.活断層と法律という,他人が取り上げなかった大変面白いテーマでした.研究を行うにあたり,アメリカの法律を日本語訳し,日本の活断層全てを調査しました.この研究から,日本がアメリカに比べ活断層に関する法律がとても少ないこと,日本の活動性のより高い活断層,英語の重要性を学ぶ事が出来ました.近年,土木を学ぶ女性が増えてきたと言われていますが,男女比にしたら男性の方が圧倒的人数です.私の卒業研究は,男女関係なく手がける事が出来る研究です.土木=3k(キツイ、汚い、危険)という先入観があるなら一回払拭して下さい.卒業後,私は鉄道会社に就職します.それは,高校時代の私が思ってもみなかった進路ですし,より多くの人の役に立つことが出来ると期待で胸がいっぱいです.本校,本学科にきて本当に良かったと思います.これを読んでいるあなたも,本校,本学科で学んでみませんか.

高橋 郁人さん
2011年度
修士卒業
「一生懸命が国を動かす力に」
私が土木工学科に入学して驚いたことは活躍できる幅の広さでした.例えば都市をつくるためには,ルールをつくりそれに準じた構造物を作っていく必要があります.これらには必ず土木技術者が関わります. その中で私が興味を持ったのは都市と都市をむすぶ鉄道でした.大学4年生と大学院の3年間を通して,都市鉄道の遅延問題について研究を行いました.研究内容を紹介すると,皆さんも経験したことがあるかと思いますが,事故も発生していないのに朝電車が5〜20分遅れてしまうのはなぜなのだろうか.そしてそれを解決するためにはどのような対策が効果的なのかということを研究しました.この研究の中で列車運行を再現したシミュレーションモデルを自分で開発しました。そして世の中で考えられている遅延対策や自分で考えた対策案を開発したモデルに再現しシミュレーションすることを行いました. こうした取り組みが評価され,自分の研究を参考にして鉄道会社や国が動き出すこととなった時にはすごく大きな達成感を感じました.こうした自分の一生懸命行ってきたことが国や企業を動かし,人々の生活を豊かにする基盤となることは土木工学でしか味わえないことだと思います.

松ア 晋一郎さん
2010年度
修士卒業
「土木で社会貢献と人間的成長を」
皆さんは一つの土木構造物ができるまでに,どのような仕事があると思いますか? まず,その土木構造物が本当に必要か?どのような効果が得られるのか?どのような場所が安全か?を調査しなくてはいけません.次に,どのような材料で,どのような形状の構造物を,どのような工程で作業するかを設計・施工計画する必要があります.もちろん周辺環境の配慮,住民とのコミュニケーションも不可欠です.土木工学科では,これら交通,都市計画,土質,地震防災,材料,構造,河川,環境が異なり,状況に応じて計画・設計することも土木技術者の醍醐味とも言えます.
また,私は大学院の研究で鉄筋コンクリート構造物の劣化原因である塩害に対する耐久性予測を目的に研究を行いました.既往の文献を基に独自の実験方法を考案し,海水等に含まれる塩化物イオンがコンクリート内部に浸入した際の拡散メカニズムの解明を試みました.現在ある構造物を長期間にわたり使用するためには,今後これらの劣化現象を正確に把握することが重要です.このように高い専門性を活かし,既往の研究に収まらず新しい視点から研究を掘り下げ,社会貢献することができます.

渡邊 万理子さん
2010年度
学部卒業
「土木を学び、社会に貢献したい」
私は,大学に入る前までは土木に対してあまり良いイメージを持っていませんでした.ですが,授業で学んでいくにつれて土木のスケールの大きさ,そして何よりも人の暮らしを支える重要な学問であることに魅力を感じました.1年次から基礎を学ぶことで色々な分野に興味を持ち,3年次の実験によって実際の現象を目にすることでより理解を深められました.また,4年次には「ジオインフォマティクス研究室」に配属になり,土木の最先端の技術を学ぶこともできました.私は,衛星画像を用い,地図データの更新の自動化を目的とした研究をしました.とても大変でしたが,卒業研究はいい経験となりました.4年間を振り返り,素晴らしい先生方から,最高な仲間と共に土木を学ぶことができて本当に良かったと思います.
そして,平成23年3月11日に起こった東北地方太平洋沖地震により多くの方が被害に遭われました.今後,日本の復興のために,人々が安心した暮らしを送れるよう,土木を学んだ私たちができることはたくさんあります.社会のために少しでも多く役に立ちたいと強く思います.

秋山 岳さん
2010年度
修士卒業
「みんなが誇れる社会を築く」
私は修士課程の研究で,公共空間である鉄道車両がどのようにデザインされ,それが人にどのような影響を与えるのかを研究しました.JR九州や小田急電鉄で運行されている列車は,利用者にとって快適で,そして楽しく旅をしてもらえるようにつくられています. 土木構造物も同様に公共の空間に存在します.震災に強く,安心して暮らすことができることはもちろん,便利で快適に暮らすことができる環境をつくることが土木構造物にも求められていると思います.土木構造物を利用する人は多種多様です.それだけ多くに人のためになることを体現できるのが土木の分野です.土木は一般的に連想される地盤やコンクリートに限定される学問ではなく,いかに「人のために」を考えるかの学問だと思います.安心して暮らせるために地盤をどう強くするか,構造物を強くするか.便利に暮らせるために道路をどう通すか.心豊かに過ごしてもらうためにどうデザインするか.すべて,そこに住む人々が関わってきます. 私は卒業後,景観のコンサルタントに進みます.そこで,住民がそのまちを誇れるまちをつくっていきたいと考えています.それが日本を動かす活力につながっていくと考えるからです.土木工学科では人との関わり方を学ぶことができます.誰かのために,国や世界のために何かをしたいと思う人にはもってこいの分野だと思います.

白川 順菜さん
2010年度
学部卒業
「構造物を建てたくて土木工学科へ」
私は幼いころから建物をつくる仕事に就きたかったため,土木・建築学科がある学校を受験しました.そして,就職に強く首都圏にキャンパスがあるという点から本学科を選びました.入学前,土木に対して橋やダムをつくるといった,曖昧なイメージしかありませんでした.しかし,土木工学は思った以上に幅広い学問でした.私達が生活していく上で無くてはならないインフラを生み出し支えるのはもちろんのこと,土木構造物の施工方法の改善や材料研究,都市計画にまで土木は深く関わっています.
また,4年生になると研究室に入ります。私は、コンクリートについて詳しく学びたいと考えたので,マテリアルデザイン研究室を選びました.コンクリートは一人で練れないため,誰かが実験をする度に協力して何度も練混ぜをしました.土木の醍醐味は,「人々の役に立つ世界にひとつしかないものを協力してつくり上げること」にあると思います.さらに,男性の仕事といったイメージが強い土木ですが,女性も徐々に活躍の場を広げています.こんな魅力がギッシリ詰まった土木工学科に来てみませんか.

宮坂 怜奈さん
2009年度
学部卒業
「人と社会の役に立つ技術が学びたくて土木工学科へ」
もともと地震に関する地球科学に興味があり,大学では研究だけでなくモノづくりもしたいと思って土木工学を選びました.実際に勉強してみると土木の領域は想像以上に広く,コンクリート構造物や橋,河川だけでなく,都市計画や鉄道などにも土木が関わっているのには驚きました.そして工学というからには難しい計算ばかりやっているのかと思いきや,授業で歴史や地理的なことを教わったり,学校裏の森で測量を行ったりしました.またグループワークでは新宿東口前の通りの環境・景観を良くする課題で現場を調査し模型を作ったり,コンクリートを練り混ぜて試験体を作り破壊させる実験もしました.私は机上だけでなく自ら体を動かしたいタイプなので,汚れる作業も楽しんで行いました.4年生では地盤工学研究室に配属され,卒業研究として原子力発電所の高レベル放射性廃棄物地下処分時の緩衝材施工法について検討しました.まだ処分はどの国も行っておらず,完全に確立されていないので,自分が行った研究が将来ほんのちょっとでも役に立っていたら嬉しいなと思います.そんな過去・現在・未来を生きる私たちを支える土木工学をあなたも学んでみませんか?

山宮 祥吾さん
2009年度
学部卒業
「学んだことは、行動力!!」
新潟出身の私はキャンパスが東京にあり,就職率が高いという理由で本校を選びました.本学科を選んだのは,社会基盤となる道路・橋などの管理を行う仕事に就きたかったからです.大学生活に出会えた人を振り返ると,ほんとに土木工学科に入れて良かったと思います.1年次は専門分野の基礎をはじめ,一般教養も学ぶことができます.2年次からは,実践的な専門知識を習得することができる測量実習や土木実験が始まります.4年次は「水圏環境研究室」に所属しました.過去の論文や本はもちろん,実際に河川の現地調査を行い,評価手法の検討を通じて研究に励み,主体的に行動する大切さを学びました. このように,工学部土木工学科で養うことのできた行動力・考察力を今後社会に出ても活かしていこうと思います.大学を選ぶ時は,大学だけでなく,さらにその後の就職先まで調べることが大切だと思いますよ.

安澤 翔さん
2009年度
修士卒業
「土木工学とは現実版シムシティ」
私は初め土木工学というものにあまり興味がありませんでした.イメージとしては建築=華やか,土木=工事現場という先入観を持っていました.しかし,土木工学科に入学してからは一転してイメージが変わりました.土木というのは私が想像しているよりもスケールが大きく一言で言うならば本当に現実版シムシティでした.一つ一つの構造物を構築しながら街全体を作り上げるという壮大さと構造物を形成する上で欠かすことのできない材料を研究する緻密さを持ち合わせた学部でした.卒業して思うことは本当にこの学部を選んでよかったと思います.私たちが何気なく暮らしている街には様々な人々の努力と思いが込められており,その部分を垣間見ることができます.土木工学科は知識だけではなく忘れてはならない大切なものを教えてくれる気がします.

武井 紀子さん
2009年度
修士卒業
「幅広い視点や知識から国と人を考えるスペシャリストに」
私は,高校生のころ,いろんなことに興味があるものの,ひとつに絞ることができませんでした.土木工学に進学した理由のひとつは,多くの分野のことを学ぶことができるからでした.
その実,土木構造物はあらゆる専門家の知の結晶です.平成22年3月に開通した中央環状線の山手トンネルは,地下を通っているのですが,土質や環境,交通,都市計画,コンクリート,構造といった土木の専門はもとより、政治,経済,心理,地域の歴史など様々に関わりがあります.こうした幅広く知を学ぶことも,最先端の専門を学ぶこともできるのが土木工学科の魅力です.
また私は大学院の研究で,こうした幅広い専門性をつなぐコミュニケーションや、そこに住まう人々とコミュニケーションする能力の向上を目的とした、大学生の教育プログラムを設計し,実際に授業で導入してきました.土木は様々な立場の人と議論する機会が多く,相手にわかりやすく伝えることが重要です.大学院では,その分野の最先端で研究することができます.研究が認められれば,世の中でも実用できるものを生み出すことが可能です.
ひととのつながりを大切にすることの重要さや,どんなことでも吸収する柔軟性を身につけることができる土木工学科で、自分の可能性を見つけてみませんか.

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+ Latest update: 2024/3/19